2020/01/21
こんにちわ
愛媛県、松山市で、ダイエットと
不妊症・未妊カップルの妊活をサポートする漢方自然薬わかまつ・新岡和哉です
今日のタイトルは子宝相談で、採卵にむけて頑張っている方からうけた質問です
クロミット、HMG注射、いずれも排卵誘発剤
目的は双方ともに卵巣を刺激してより多くの卵胞を育てようとすること
まずはクロミット、この薬は不妊治療を受けた方の多くが使われた経験があるのではないでしょうか
脳から放出される卵胞刺激ホルモン(FSH)が多くでると、
より卵巣への刺激が強まるから卵の育ちがよくなるんですが・・
女性ホルモンの世界はバランス関係というのがあり、
女性ホルモンの1つ「エストロゲン」の分泌が少ないと
それをカバーしようと、卵胞刺激ホルモン(FSH)が多く腦から分泌されるようになります
この薬、ここを利用していて
腦に「エストロゲンがあまり出てないですよ」と錯覚させる働きをする薬
錯覚した脳はカバーしようと卵胞刺激ホルモン(FSH)を多く分泌するから卵巣への刺激が強まるという仕組み
内服薬で処方され通院回数が少なく、副作用が少ないとされるのでよく使われます
HMGは注射剤ですが・・
クロミットは腦に働きかけて、脳自身に卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌させるのに対して
HMGは、脳から分泌させるのではなく
卵胞刺激するホルモンそのものを注射で体にいれる
あくまで腦に分泌させるクロミットと、HMGは代わりに同じ働きをするホルモンを人の手で注入する違い
卵巣への刺激はHMGの方が薬の量により強くできるので
体外受精で多くの卵を採卵したい時はこの方法をとります
HMGの方が効果は強いから、それだけ強い刺激を与えるので
卵胞も育つけど、その刺激で卵巣自体が腫れてしまうこともあります
単位数や本数が多いほどそのリスクはあがり、
ただ、卵巣も腫れやすい、腫れにくい、全然大丈夫な人と個人差があります
腫れにくい人も周期を立てつづけて使っていくと卵巣にも負担がかかります
ある意味、卵巣にムチを打ってより頑張らせようとしている感じですから
クロミットは腫れたりなんて副作用はないですが、
双方の方法とも卵胞刺激ホルモン(FSH)が多く分泌されている状態はイライラが強くなったり
更年期のような症状を起こすようになったりする人もいます
それがしんどくなる原因、卵胞は育つけど・・・
体のバランスからしたらホルモンバランスを乱されているわけなので体的にはしんどい
でもこういう副作用リスクも漢方をうまく使えば
行き過ぎないようにコントロールすることも出来るので
そこで漢方がお役に立てます
西洋医学の生殖医療と身体のバランスを考える漢方
いいところを上手に取り入れあってもらうのがいいですね
そしてHMGであれ、クロミットであれ、
もとより卵胞刺激ホルモン(FSH)のホルモン値が高い状態の人にはお手上げ
AMH検査(卵巣に残る原始卵胞の数を見る検査)で残存原始卵胞が少ない人には
どれだけ強い刺激をしても、採卵できる数には比例しないんです
読んでいただきありがとうございます
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