2020/08/10
こんにちわ、
愛媛県、松山市の漢方相談のお店
妊活からダイエットまで・・・
「漢方自然薬わかまつ」の店長、新岡和哉です
先週、日本中の薬屋さん、ドラックストアで騒ぎがおきました
大阪府の吉村知事の発言からイソジンがコロナウィルス感染に予防に有効をおもった人が
薬屋に購入に殺到したのです
うちのような漢方自然薬なんて店には幸いにして来る人は誰もいませんでした(笑)
(まぁ来ても置いてませんが・・・・)
知り合いの薬屋さんたちに聞くと、
次から次に、来る客来る客
「イソジン、イソジン」と言われて参ったと言ってました
それでは実際、イソジンはコロナウィルスに対してどうなんでしょうか
その後、マスコミでも賛否両論になっていますが・・
冷静に思ったことを書いてみます
吉村知事の話によると
コロナウィルスに感染した患者さん41人に対して
イソジンによる「うがい」をしてもらうことにより
唾液に含まれているウィルスの量が減ることが認められたとのこと
ウィルス感染した患者さんがイソジンうがいをすることで
唾液内のウィルスが減らすことが出来るなら
その人がとばす飛沫に含まれるウィルスも減るので
感染者が人にうつすリスクは、
その感染者がイソジンうがいをしてたら減らせるというのはかなり期待できるのかもしれません
実際、吉村知事も、後に出演した番組では、その点を強調されていました
問題はイソジンをつかうことで感染予防にはなるのか・・・?
多くの人がイソジンを買いに走ったのは感染予防のためになると思ったからですからね
どうも拡大解釈して誤解している人も多い
ここで私たちの体のウィルス防御についても知っておくことが必要
ウィルスが体に入ってきたとして
私たちの体は決して無防備で、ウィルスにやられ放題になってっしまうわけではありません
防御として3つの壁をもっています
1つ目が、粘膜バリア
2つめが、自然免疫
3つめが、獲得免疫
この中の獲得免疫は一度そのウィルスに感染したら、
体がそのウィルスのことを覚えて、再度侵入してきたら即効で叩き潰すもので
新型コロナウィルスはまだ、ほとんどの人が感染したことがないから獲得免疫をもってない上に
その獲得免疫を持たすことができる薬がワクチンなんですが
新型コロナにあうワクチンが今は出来てない
そのために1つ目の粘膜バリアと2つ目の自然免疫で私たちの体は
ウィルスの侵入に対して対抗しています
感染しても気が付かない無症状の人は1つめ、2つ目で防御に成功しているかもしれない
1つめの粘膜は、口や喉や鼻など
そこを破ってウィルスが入らない限り
ウィルスも体の中で増えない
粘膜がしっかりしているとウィルスはそこから先に進めないのです
でも粘膜が弱っていると・・・
例えばわかりやすいのは、口の粘膜が弱っている状態としては、口内炎が出来ているとき
はっきり、粘膜がやぶれているから、そこからウィルスは容易に体に中に侵入して増えてしまいます
実はイソジンなどを使うと、確かにその時、そこにいる菌やウィルスを殺菌できるけど
同時に粘膜にもダメージを与えてしまうんです
ひんぱんに使っていると喉や口腔内の粘膜はかえって弱くなり
1つめの防御力は弱くなってしまう
皆さんに想像してほしいのは、
ケガしたときにオキシドールなどの消毒薬を傷口に殺菌のためにつけますが
ケガもしてないのに、皮膚に毎日つかっていたら、どうなるでしょう
逆に肌が荒れてしまいますよね
粘膜も同様なんです
実際、うがいはお水で優しくするのが粘膜は傷つけず、
ウィルスを洗い流すという効果はあるので
予防でいうとうがい薬を使ってまですることはないです
なので、これを読んだ皆さんも、
イソジンはどういう状況でなら有効であるかを知っておいて
情報に踊らされて、以前のトイレットペーパーみたいに買いに走らないでくださいね
それより、日々の食事で粘膜を弱くしないように
ビタミンA,B2,B6やオメガ3脂肪酸など粘膜形成に大事な栄養が不足ならないように心がけてください
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